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導入事例
- 公開日:2022.12.2
- 更新日:2022.12.2
3Dプリンター「Guider2」を導入し、切削コスト削減に成功!|東北電子産業株式会社
東北電子産業株式会社様は切削部品のモックアップ制作や治具の作成に3Dプリンター「Guider2」を用いて製作されています。今回は、同社の営業部橋本様にGuider2を社内でどのように活かしているのか、インタビューしましたので、その内容をご紹介いたします。
3Dプリンターの品質や精度的な信頼性に不満を持っていた
-事業内容を教えていただけますでしょうか?
事業としては、CL事業・ものづくり・技術商社、この3つの事業を行っています。
CL事業では自社製品の設計、開発、製造、販売全て行っています。色んな自社製品を作っているのですが、現在は主に光を検出する装置の製造から販売までを行っています。ものづくりでは、光マイクロ波を搭載した制御装置のOEM、ODMのものづくりになります。3つ目ですが、技術商社では色んなメーカーさんの製品の販売代理店を行っています。御社(FLASHFORGE)の3Dプリンターも商社営業の中で、販売を行っています。
-それでは、ここからGuider2導入についてお話を伺います。まず、Guider2導入前に、課題に感じていたことを教えてください。
Guider2導入前にも、実は同じFDM方式の3Dプリンターを持っていたのですが、そのプリンターの品質に不満がありました。製品の精度的な信頼性が低く、出力している時に、ノズルが詰まったり、印刷途中でモデルの形が崩れたりして、不具合が発生するというところにも不満がありました。
-以前使用されていたのは家庭用3Dプリンターでしょうか?
そうですね。かなり安い値段で購入したんですが、色々トラブルがあったので、逆に勉強させてもらいましたね。前回購入したものはボックス型ではないため、外的な温度の影響によって、造形の品質に大きく差が出てしまっていました。そのため、気軽に使おうとは思えませんでした。
-Guider2購入の決め手を教えてください。
社内で、新たに3Dプリンターを導入することが決定して、様々な3Dプリンターを調べていました。その中で、弊社は2020年頃からGuider2を販売し、導入実績もあったということもあり、Guider2を購入いたしました。
切削部品のモックアップや固定治具の製作に3Dプリンターを活用
-Guider2はどういったことに活用されているのでしょうか?
まず、設計検討段階で、切削部品のモックアップを作成しているのですが、そのモックアップをGuider2で作成しています。本製品は金属や樹脂素材を削り出して、小さくするという工程で製作しているのですが、その前段階で、3Dプリンターで出力したモデルを使ってシュミレーションを行っています。
この工程を行うことで、本製品の作り直しの回数が減り、切削コストも削減しました。その他にも、検査や組み立てで使用する治具の作成。それから、展示会で装置の製品のモデルをミニチュアで作成して、それを使って簡単な構造の説明などを行っています。
-Guider2でどういった治具を作っているのでしょうか?
製品を置く台や固定治具をGuider2で作り、OEM製品の製造する際にも使用しています。これまでよりも気軽に使用出来るようになったので、社内でも興味を持ってくださる人が増えました。例えば、「こういったモノが作れないか?」「こういう治具が欲しい」といった相談を様々な部門で受けるようになりましたね。
-様々な部門でGuider2が活用されるようになったんですね。
そうですね。社内の製品以外にも、様々な社内設備とかを作ってます。「こういうモノがあったらいいな」という時に、モノを探すよりも3Dプリンターで作った方が早いので、よく使わせて頂いてます。
Guider2を使って、社内の作業効率をより良くしていきたい
-Guider2の性能面や機能面はどうでしたか?
性能面でいうと、出力データをもとに、細部まで再現できるというのが凄く良かったです。
一方で、機能面でいうと、装置にデータを入れるだけで、全ての作業が完結できるというのも良かったですね。また、スライサーはFLASHFORGEのFlashPrint5を利用させて頂いているのですが、操作がしやすいと思っています。後は、タッチパネル操作も使いやすくて、弊社は新人研修で使うことがあるのですが、初心者でも直感的でわかりやすいデザインになっているので助かっています。
-今後どのようなことに取り組まれる予定でしょうか?
今後は使用頻度を上げて、先ほどもお話しましたが、社内の設備を作り、社内の作業効率を改善していきたいと考えています。
-それでは、これでインタビューを終了させていただきます。今回はインタビューに応えていただきありがとうございました。
東北電子産業株式会社HP:https://www.tei-c.com/