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3Dプリンター
- 投稿日:2025.8.4
- 更新日:2025.8.6
【AD5X】造形がずれる
造形中に印刷物がずれる場合は以下が考えられます。
毎回同じ場所で発生する
速度が速すぎる:印刷速度を50mm/s単位、加速度を250mm~500/s^2単位で下げてください。
最適な速度についてはスライサ側のキャリブレーションのVFAテストを実施して確認してください。
スライサの振動補正:準備>プロセス>速度>Jerk(XY)の各項目の値を5~15に設定して調整してください。
本体の振動補正:振動補正やレベリングが行われていないとズレが蓄積する場合があります。振動補正を実施してください。
モデルのデータの問題:モデル自体に問題がある場合があります。極端に薄い部分があると正常に印刷されません。
サポート材の問題:サポートが細すぎる場合や不足している場合は途中で折れたりオーバーハング時にズレが発生する場合があります。サポート材の数を増やしつつ太さを増してください。
プラットフォームの問題:プラットフォームの定着力が下がってきている可能性があります。PEIプレートの場合は定期的に液体のりを塗布してください。
上記調整後、Orca-Flashforge上でテストデータ(3DBenchy等)を使用しても同様の問題が発生するか確認してください。※Orca-Flashforgeの場合、プレート上で右クリック>Add Handy models>3DBenchyでサンプルデータを呼び出せます。

違うデータを使用しても発生する
上記の毎回同じ場所で発生するの全項目を調整しても違うデータで発生する場合は以下が考えられます。
ドライバボードファンの冷却不足:ドライバボードの冷却ファンが停止又は背面の排気口付近を塞ぐとモータードライバがオーバーヒートして正常に印刷が出来なくなる可能性があります。
背面から甲高い音やチリチリという音がする場合はファンの交換を実施してください。
ベルトを固定している各プーリーのベアリングの摩耗:印刷時等の負荷がかかった時だけキリキリ、ガリガリと音が鳴る場合はベアリングが摩耗している可能性があります。
XYアセンブリの交換が必要になりますので、サポートへの問い合わせをお勧めいたします。