ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)はプラスチックの加工特性と柔軟なエラストマーの特性を併せ持つ材料です。
TPCを用いて作成したモデルは柔らかさ且つ積層間の強度があるため、成形加工性、耐久性、耐熱性、耐衝撃性に優れています。
TPCはキッチン用品やクッションなどの日用品だけでなく、自動車部品や電気工具などの工業分野でも使用されています。 また、TPU(熱可塑性ポリウレタン)と比べて、高いグリップ力があるため工業製品の試作としてもよく用いられています。
印刷条件
硬度(タイプA) | 85 |
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密度 | 1.07g/㎤ |
切断時引張応力 | 12MPa |
切断時伸び | 980% |
ゴム製品とエラストマーの違いは何ですか?
エラストマーはゴムと樹脂の中間にあたる材料です。
ゴム製品は加熱すると固まる熱硬化性という性質があります。
その一方で、樹脂は加熱すると溶けやすく、再び冷却すると固まる熱可塑性という性質を持っています。
そのため、エラストマーは樹脂と同じように熱可塑性ですが、ゴムのような柔らかさがあります。
TPCフィラメントはガイドチューブに通しては行けないのでしょうか?
TPCフィラメントは柔らかく表面摩擦が大きいため、ガイドチューブを通さず、ヘッドに直接供給してください。
また、造形精度を高めるためにノズル径を0.8mmに変更することや、印刷スピードを下げる必要があります。