-
3Dプリンター
- 2018.7.27
3Dプリンターの使い方|5つのステップに分けてわかりやすく解説!

通常のプリンターは、よく耳にすると思いますが、3Dプリンターはご存知でしょうか。
身近な日常ではあまり目にしないと思いますが、縁のなさそうなものを思われがちですが3Dプリンターで作られているものは意外に多いものです。
そこで今回は、3Dプリンターの使い方を、5つのステップにまとめてみました。
3Dプリンターとは
紙に平面的に印刷するものや、鋳型を作って造形材を充填・固形化する形式とは違い、3DCADや3DCGデータを基に、立体を造形する機器のことです。
いわゆる、立体印刷機です。
用途としては、様々なものに用いられており、試作段階の製品のサンプルを作るときや、補聴器の製造のような医療分野、大型の3Dプリンターで家を作るなどの建築分野でも活躍しています。
<<【参考記事】3Dプリンターとは?活用事例を交えて仕組みや使用方法について簡単に解説
3Dプリンターの使い方
製品の製造、医療分野、建築分野で幅広く活躍し、導入する企業も増えてきていると思います。
しかし、実際に3Dプリンターを導入するとなると「どういう風に使えばわからない」という方も多いと思います。
そこで今回は、
1.データの作成
2.ファイルの出力チェック
3.データの変換
4.3Dプリント
5.仕上げ
の5つのステップに分けて解説していきます。
ステップ1 データの作成
3Dプリンターで、造形物を作っていくために、まずは設計図となる3Dデータが必要になってきます。
では、3Dデータをどうやって準備するのかというと、方法としては、3つあります。
1つ目が、専用ソフト(3DCADソフト)を利用して、モデリングをしていく方法です。
2つ目が、2DCADのデータを3Dに変換する方法です。
2Dデータは、製造現場ではよく利用されていると思いますので、この方法だと、データの入手はさほど難しくなくできると思います。
ただし、2Dから3Dはうまく変換しない場合もあるので、修正が必要になることもあります。
3つ目が、3Dスキャナを利用して、3Dデータを抽出するという方法です。
ステップ2 ファイルの出力チェック
上記の3DCADソフトで作成したデータは3Dデータ形式で保存されますが、
実際に3Dプリンターを利用するためには、STL形式と呼ばれるものに変換しないといけません。
なぜかというと、STL形式では立体形状が尾錠なポリゴンで構成され、そのポリゴンの曲面を滑らかに表現してくれるためです。
ステップ3 データの変換
次は、STLデータを実際に、3Dプリンターが出力制御するためのデータには変換する必要があります。
どのようなデータかと言いますと、造形ツールパスデータと言われるデータに変換します。
スライスソフトと言われる変換ソフトを利用しますが、3Dプリンターによって、造形ツールパスデータの形式が異なります。
そのため、自分が使っている3Dプリンターに合ったスライスソフトでないと意味がありません。
ステップ4 3Dプリント
ここまでデータの準備、チェック、出力データの切り替えが終わって、ようやく3Dプリントをしていくことができます。
3Dプリントをしていく方法としては、3Dプリンターの各種制御を行って利用する方法と、3Dプリンター上の操作パネルをいじって造形指示をだす方法があります。
ステップ5 仕上げ
プリントが完了するとほとんどの3Dプリンターでは、目的物の形状を保持するための副材(サポート材)が目的物のまわりや内部に付着したままの状態なので、このサポート材を撤去していきます。
撤去方法は主に、2つあり、手ではがすなど、工具を使って剥離する、ブレイクアウェイという方法と、専用の溶解液を利用して、サポート材をはがしていく方法です。
サポート材の除去作業は、それなりに大変な作業なので、覚悟しておきましょう。
そして、サポート材の除去が終わると、表面加工をすることにより、さらに美しい製造物ができます。
サポート材の除去方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
<<【参考記事】3Dプリンターのサポート材とは?種類から付け方のポイントまで解説!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、使い方が難しそうな3Dプリンターを5つのステップに分けて解説していきました。
細かな作業などはいろいろありますが、大きくこの5つのステップを抑えておくと、3Dプリンターも扱いやすいと思います。
もし、3Dプリンターの使い方でご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。