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導入事例
- 公開日:2022.8.29
- 更新日:2022.8.29
Creator4Sを用いて、自動車用パイプライン検査ツールを製造し、生産サイクルタイムを80%短縮
近年、製造現場での普及が進む業務用の3Ⅾプリンター。
FLASHFORGE社の業務用3Dプリンターでおすすめの機種はCreator4Sであり、さまざまな製造現場で活躍しています。Creator4Sについては自社のホームページでもご紹介していますが、どういったことができるのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、FLASHFORGEのCreator4Sが自動車の製造現場でどのように活用されているのかご紹介していきます。
ページコンテンツ
自動車の製造現場でも活用される3Dプリンター
自動車の製造現場では、自動車用パイプラインの生産状況を監視し、その適合性を検査する工程があります。その検査に使用する道具が、「自動車用パイプラインゲージ」と呼ばれるものです。
近年、自動車分野での3Dプリンティングの活用が深まるにつれ、自動車パイプライン検査用工具の製造に、従来のCNCによる製造方法ではなく、3Dプリンティング技術を選択する自動車メーカーが増えてきているのです。
従来のCNC加工による生産方式ではなく、3Dプリンターの技術を活用することで、軽量、強力、耐久性、耐摩耗性があり、変形しにくく、精密な工作器具をスピーディに生産できます。
3Dプリンターの活用は、大幅に企業の生産コストを削減し、生産効率を向上させることが可能です。
従来の生産方式と3Dプリンターによる生産方式の比較
従来の生産方式と3Dプリンターによる生産方式には、どういった違いがあるのか説明します。両者の生産方式の流れは、以下のとおりです。
- 2次元データ → CNC加工 → 個別位置での加工 → 接着による基板固定
- 3Dデータ → 3Dプリント → ワンピースプリント、直接利用
例えば、自動車用ブレーキパイプの製造会社では、ダイレクト方式の3Dプリンター「Creator4S」を使って、対応する自動車用パイプラインの検査ツールを製造しています。
製造会社の担当者は、「従来のCNC加工では、一度に複雑な形状の治具を製造することはできません。一つ一つ生産するために溶接や接着を行うしかなく、精度が悪くなってしまうことが多かったのです。 特に最近では、自動車用パイプラインに曲げ加工された部品が使われることが増えているので、検査装置に対する要求も高くなっているんです。」といいます。
※従来のCNC方式による基板への接着固定
続けて、「また、従来の方法では金属やプラスチック素材を使っても、ソリッドなものしか作れませんでした。しかも、曲線のある構造のものは作れず、チェッカーはかさばるなど、使い勝手が悪くなっていたのです。加えて、経年変化による摩耗が発生しやすくなるので、生産コストが高くなってしまいます。」といいます。
たとえば、当社の自動車用ブレーキラインゲージの場合、3Dモデリングによって、お客様がゲージのモジュールを組み合わせることができます。また、一体化したまま3Dプリントできるため、確実な部品ができあがるのです。
自動車用ブレーキパイプ製造会社の責任者からは、「Creator4Sにより、実生産時間が85%短縮され、検査速度が25倍になった。 最大90%以上の総合的なコスト削減が可能になりました。」とのお声をいただきました。
※FLASHFORGEの3Dプリンター「Creator4S」で製作した自動車用ブレーキフルードパイプチェッカー
※FLASHFORGEの3Dプリンター「Creator4S」で製作したMACパイプチェッカー
生産方式 | CNC方式 | FDM3Dプリンター方式 |
製作時間 | 6~7日 | 10時間 |
コスト | 約14,000円 | 約400円 |
製作方法 | 個別に配置されたゲージモジュールは、機械加工され、基板に接着固定される | 一体型、またはステッチデザインによる分割プリント |
生産難易度 | いくつかの重要な検査部品、より多くの曲率、複雑なゲージを製造することは困難である、精度を制御することはより困難である | 製品の曲率は製造の難易度に左右されず、精密にコントロールすることができる |
精度 | 分割接続の精度が低い | お客様のご要望をはるかに超える高精度 |
必要なデータ | 2Dプロジェクション+ハイトマーキング | 3Dデータ |
使いやすさ | 固形物の重量が重いため、使いにくい | 印刷機なので、軽くて使いやすい |
※コストは日本円に換算(2022年8月時点)
Creatorer4Sとは?
FLASHFORGEが製造する業務用3Dプリンターです。
Creator4Sの主な特徴は、「最終製品製造」に対応している点です。
FLASHFORGE製FFF方式の3Dプリンターとしては最上位モデルであり、カーボンファイバーから一部のスーパーエンプラまで幅広い素材に対応しています。
しかも、400×350×500mmという大型サイズの造形にも対応していることも特筆点です。
従来の3Dプリンターでは、大型モデルを造形するのに分割する必要がありました。しかし、Creator4Sなら分割することなく一体化したまま造形することが可能です。
また、「独立型デュアルエクストルーダー」というダイレクト方式のエクストルーダーを採用しています。左右に独立して稼働するエクストルーダーなので、「左右対称のモデル」や「同素材または異素材の組み合わせによる色の違うモデル」などを造形することができるのです。
海外製の3Dプリンターは、「日本語マニュアルが付帯していない」「保証がなく、買ってすぐ壊れたのに無償で修理してもらえない」といった問題がありがちです。
しかし、FLASHFORGEの3Dプリンターは日本語マニュアルが付帯するうえ、1年の保証期間も付帯しているので、期間内の不具合なら無償で修理対応しています。同時に、電話やメールでのサポートにも対応しているので、お気軽にご利用いただけます。
Creator4Sに関するよくある質問
Creator4Sに関するFAQは、以下のとおりです。
- Creator4Sのサンプル造形を依頼することはできますか?
- Creator4Sの実機が見たいです。
上から順番に回答していきます。
Creator4Sのサンプル造形を依頼することはできますか?
FLASHFORGEでは、Creator4Sのサンプル造形のご依頼も承っています。
以下のお問合せフォームより、必要事項をご入力いただくとご依頼が可能です。必須項目は必ずご入力をお願いいたします。
<<お問合せフォームはこちら!
Creator4Sの実機が見たいです。
FLASHFORGEは大阪・日本橋と東京・芝大門でショールーム見学を行っており、Creator4Sの実機をご確認いただくことが可能です。ショールームの見学の詳細はこちらです。
<<ショールーム見学の詳細はこちら!
まとめ
今回の記事では、FLASHFORGEのCreator4Sが自動車の製造現場でどのように活用されているのかご紹介しました。
ここまでにお伝えした内容は、以下のとおりです。
- 3Dプリンターは自動車の製造現場でも活用される
- 3Dプリンター活用で従来の生産方式よりも複雑な形状の治具を製作できる
- Creator4Sの導入によって最大80%ものコストカットに成功
- 業務用3DプリンターCreator4Sは、最終製品の製造にも対応している
- Creator4Sは、400×350×500mmという大型サイズの造形にも対応
FLASHFORGEでは、日本語マニュアルや保証、サポートなど、初心者の方でも安心してご利用いただくことが可能です。ぜひ、ご検討ください。