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Orca-Flashforge
- 投稿日:2025.6.16
- 更新日:2025.6.16
【Orca-Flashforge】スライスすると消えてしまう部分がある
下画像のような細い分がスライスを実行すると消えてしまう事があります。
原因としてはノズル径(パス幅/線幅)に対して細すぎると印刷が出来ない事から、ソフト上で除外される事により発生します。対策としては以下となります。

・パス幅を調整する
パス幅(線幅)はノズル径で一度に引ける線の太さを表します。
積層ピッチについてはモータやリードスクリューの幅、位置決め能力の分解能によって依存するためノズルよりは細かく設定が可能ですがパス幅はノズル径に大きく依存するため、細かい部分を作る場合はノズル径を小さくする必要があります。
※過剰にピッチを低くすると数回に一度印刷が途中停止したりキューのオーバーフローエラーを引き起こしますのでご注意ください。

プロセス>品質>押出線幅>デフォルト~サポートの値を-1.0mm程を下げます。
※パス幅は通常出ればノズル径と同様、最小を設定する場合はノズル径の半分をお勧めいたします。


・ノズル径を変更する
手軽に設定できるものとしてはこちらになります。
スライサのノズル径を変更し、スライスを行う事で細い箇所まで印刷が可能になります。
※スライサを変更しただけではノズル径は変更されません。ノズルも変更してください。
※3Dプリンタ側に設定項目がある機種(Adventurer5Mシリーズ等)では必ず本体側でも変更を行ってください。


・Arachne機能を使用する
Orca-Flashforgeには流量をリアルタイムでノズル径の半分以下の細かい部分まで印刷が可能な機能です。
プロセス>品質>壁面生成器>壁面生成器>クラシック⇒Arachneへ変更で有効になります。
また、細かい部分の再現性についてはプロセス>品質>精度>隙間充填半径と分解能を調整する事で
より細かいモデルを作成可能です。



・モデルを大きく又は太くする
最も効果的な手法となります。
一般的に樹脂造形物の場合、薄く広く部分や細い部分は収縮したり容易に折れたりします。
裏打ち等のリブでの補強を行わない場合は最低の厚みを1.2mm程まで厚みを増してください。