-
3Dプリンター
- 公開日:2022.9.5
- 更新日:2022.9.5
【3Dプリンター】オリジナルのランプシェードを作ってみた!
今回の記事では、モデリングなしで1枚の画像を使ってオリジナルのランプシェードを3Dプリンターで手作りした手順と、家庭用3Dプリンターに関するよくある質問についてご紹介します。
なぜ、ランプシェードを作ろうと思ったのかというと、就寝前、スマホの通知チェックをする際に、
「部屋の照明を付けると明るすぎるし、常夜灯は明るさが足りないしで、ちょうど良いランプが欲しい…」
と悩んでいたところ「3Dプリンターでオリジナルのランプシェードを作れるのでは?」と思ったので実践してみました!
オリジナルのランプシェード作成の様子は、YouTubeでも紹介していますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
ページコンテンツ
ランプシェード作成の手順
今回のランプシェード制作は、FLASHFORGEの家庭用3Dプリンター「Adventurer3」を用いて3Dプリントしました。CADソフトを使って、一から3Dデータを作成するのではなく、一枚の画像から3Dデータを作成しました。それでは、制作の手順を見てみましょう。
表面のデザイン用に画像を用意する
3Dプリンターで作るランプシェードは、表面に任意のデザインを配置できます。
オリジナルのデザインのランプシェードを作りたい方は、はじめに本体表面に配置するデザインの画像を用意しましょう。
今回の制作では、上図の画像データを用意しています。ランプシェードの制作にとりかかった時期が、春の過ごしやすい季節だったことから、桜をイメージした画像を用意しました。
スライスソフト「FlashPrint」で3Dモデルを作成する
用意した画像データを、フリーのスライスソフト「FlashPrint」に読み込みます。
画像データをFlashPrintに読み込んだあとは、すぐに形状選択画面に移るため、「形状」の設定欄を「ランプ」に変更。そのほかにも、ランプの光を通しやすくするために、ベースの厚さを1.5mmに設定しています。
次に、ランプシェードの全体のサイズ調節を行います。今回使用するランプシェードのモジュールの直径が6cmのため、被せる部分の大きさが合うようにサイズを変更します。
最後にスライスの詳細な設定を行います。
今回の3Dモデルの作成の流れを見ていただいて分かるように、スライスソフト「FlashPrint」を利用すれば、3DCADを使用せずとも簡単にランプシェードの3Dモデルを作成できます。
FlashPrintは無料でダウンロードできるので、3Dプリンターを所持している方は、ぜひ利用してみてください。詳細は以下のリンクからご確認いただけます。
ランプシェードを3Dプリントする
スライスソフトで作成したデータを3Dプリンターに読み込んでプリントします。
今回使用したフィラメントは、FLASHFORGEの「PLA 1000g ホワイト」を採用しています。PLAは出力がしやすく、カラーはランプの光を通しやすくするためにホワイトを選択しました。
プリントしたランプシェードは上図の通りです。画像データから読み取った桜のイメージがキレイに反映されています。プラットフォームからランプシェードを取り外したあとは、ラフトを除去しています。
ランプシェードとライトを組み立てて完成!
最後に、プリントしたランプシェードと各部品を組み立てていきます。
乾電池を入れたLEDライトの外周に接着剤を塗布し、ランプシェードを被せて固定します。
しっかりと固定できたら完成です!
リモコンを使ってランプを点灯させてみると、思ってたよりも光が透けてキレイにできたかと思います!みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね。
3Dプリンターのよくある質問
最後に家庭用3Dプリンターに関するよくある質問について回答します。
家庭用3Dプリンターのおすすめは?
FLASHFORGEの家庭用3Dプリンターは、熱溶解積層方式の「Adventurer3」または「Adventurer4」がおすすめです。
Adventurer3は、熱溶解積層方式の3Dプリンターで便利な「ワンプッシュでノズル交換」「遠隔カメラ」などの便利な機能を備えながらも、本体価格は5万円以下とリーズナブルな価格で提供しています。また、造形の途中にフィラメントを使い切っても、一時停止して継ぎ足しできる「フィラメント検出機能」により、フィラメント残量を気にせずプリントできるのも特徴です。
Adventurer4は、Y軸のガイドロッドを増設したことで造形エリアを拡大しているほか、移動精度を高めていることで造形の品質を向上しています。ヘッドは「高速加熱機能」付きで、わずか1分程度で200℃までの加熱が可能に。そのほかにも「停電回復」や「遠隔カメラ」などの最新の機能を搭載しています。
FLASHFORGEでは、Adventurer3とAdventurer4以外にも、おすすめの家庭用3Dプリンターを多数ラインナップしているので、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
<<家庭用3Dプリンターのおすすめは?メリットや選ぶポイントを解説
フィラメントの選び方について知りたい
熱溶解積層方式の3Dプリンターの材料となるフィラメントは、さまざまな材質があるので、用途に応じて使い分けましょう。一般的に多く使われているフィラメントは「PLA」と「ABS」が挙げられます。
PLAは、トウモロコシなどを使った植物由来の材料で、造形中のニオイが少ない特徴があります。また、熱収縮も小さく、大きな造形物をプリントするのに適しています。
ABSは、強度面や加工性に優れた材料で、サンドペーパーなどで後加工したい場合や、塗装したい場合におすすめです。
PLA・ABSはともに価格がリーズナブルかつ、造形しやすいことから、初心者でも扱いやすい材料として人気があります。
FLASHFORGEでは、これらの材料以外にもさまざまな特性を有するフィラメントをラインナップしています。各種フィラメントの詳細を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
<<3Dプリンターで使用されるフィラメントの特徴と用途を徹底解説
スライスソフト「FlashPrint」の特徴は?
FlashPrintは、熱溶解積層方式向けに設計されたスライスソフトです。2014年にリリースして以降、世界中のフリースライスソフト市場で、高い評価を得ています。現在ではUIを新しくしたことで、直感的な操作を実現。これまで3Dプリンターを扱ったことのない方でも、扱いやすい設計です。
データを読み込んだスライスファイルは、プレビュー画面が視覚的に分かりやすく、3Dモデルのサポート部分や底板などが、どれを表しているかをすぐに判別できます。
また、プラットフォーム上に配置した3Dモデルは、自動的に最適な場所へ配置されるのもポイント。3Dモデルの複製や、カッティングなどの操作も簡単に行えます。
3Dプリンター本体がカメラを搭載していれば、リモート状況下でも造形の様子を確認したり、3Dプリントの開始や停止の操作も可能です。
まとめ
今回は、熱溶解積層方式の3Dプリンターでオリジナルのランプシェードを作ってみましたが、いかがだったでしょうか。
FlashPrintのスライスソフトを利用することで、3DCADなどのソフトを使わなくても、簡単にオリジナルのデザインのランプシェードをプリントできます。ぜひこの記事を参考にして、みなさんもオリジナルのアイテム制作にチャレンジしてみてください!
3Dプリンターの導入を検討している方は、お客様の用途に合った機器をご提案致しますので、気軽にFLASHFORGEまでお問い合わせください。