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3Dプリンター
- 公開日:2023.3.20
- 更新日:2023.3.22
無料3Dプリントサービスのご紹介!3Dプリンターの検討・導入に役立てよう
3Dプリントサービスは、3Dプリンターによる3Dモデルの造形物を外注できるサービスのこと。3Dプリンターの導入にコストやスペースがかかる方や、造形物の品質や仕上がりを確認したい方におすすめのサービスです。
FLASHFORGEでは、条件付きではあるものの、業務用の熱溶解積層方式3Dプリンターを用いた3Dプリントサービスを無料で提供しています。今回は当サービスの詳細についてご紹介します。
ページコンテンツ
3Dプリントサービスとは
3Dプリントサービスとは、3Dプリンターを扱っている専門業者に、3Dモデルの造形を依頼できるサービスのことです。
3Dプリントサービスは、3Dプリンターの導入コストやランニングコストをかけることなく、3Dモデルの造形物を依頼できます。3Dプリンターの知識や経験のある専門業者に依頼することで、高品質の3Dモデルを提供してもらえます。
3Dプリンターは、中空構造のような、従来の工法だと製造が難しい形状でも製作しやすい特徴があります。材料を使い分ければ、積層痕の少ない造形や、強度の高い製品なども造形できます。
また、3Dプリントサービスは、造形物の精度・品質・強度などを確認できるため、3Dプリンターの導入を検討している方にもおすすめです。3Dモデルの造形を外注する頻度が多くなった場合は、自社での3Dプリンター導入を検討してみてください。
FLASHFORGEの無料3Dプリントサービス
FLASHFORGEは、法人様限定で1回限り無料の3Dプリントサービスを実施しています。
無料プリントサービスで用いる3Dプリンターは「Creator4S」または「Guider3 Plus」の2種類からお選びいただけます。(各機種の特徴については後述します。)
どちらの3Dプリンターも対応するフィラメントが幅広く、オーソドックスなPLAやABS以外に、強度が高くて積層痕が目立ちにくいPETG-CFや、自由に曲げたり変形したりできるTPUなどに対応しています。
無料3Dプリントサービスをご利用いただくことで、造形物の精度や強度をご自身の目で確認できます。また、当社ではベンチマークのサンプル造形もご用意しております。
無料3Dプリントサービスのご利用を検討している方は、ぜひ以下のページにある依頼フォームからお問い合わせください。
無料3Dプリントサービス対応機種のご紹介
FLASHFORGEが提供している無料3Dプリントサービスの対応機種は、「Creator4S」と「Guider3 Plus」の2種類です。ここでは各機種の特徴について解説します。
最終製品の製造におすすめの「Creator4S」
Creator4Sは、試作品から最終製品の製造まで対応可能な熱溶解積層方式の業務用3Dプリンターです。
本製品は、左右独立して稼働する「デュアルエクストルーダー」を採用。水溶性サポート材を組み合わせた印刷に対応し、複雑な形状のモデルを作成したときに付くサポート材を容易に除去できます。デュアルエクストルーダーの搭載により、左右対称のモデルや、同じ形状のモデルを同時に造形できるのもポイントです。
最大造形サイズは400×350×500mm。大きなサイズのモデルを造形できるほか、3Dモデルのパーツを分けることなく、一体化した状態での造形にも対応します。
導入事例として、人工衛星を宇宙に運ぶロケット「ZERO」の開発を行っているインターステラテクノロジズ株式会社があります。インターステラテクノロジズ株式会社は、元々導入していた3Dプリンターでは大きなサイズの造形ができないこと、複雑な形状の造形をした際につくサポート材が除去しにくい点を課題としていました。
しかし、Creator4Sを導入されてからは、サイズの大きいモデルだけでなく、細かいディテールのモデルの造形を実現。
インターステラテクノロジズ株式会社のCreator4S導入事例については、以下の記事でご紹介しています。
<<ロケットZERO開発に3Dプリンター「Creator4S」を活用!|インターステラテクノロジズ株式会社
また、Creator4Sはヒートチャンバーを搭載しているため、庫内温度管理に対応し、安定した造形が可能です。
さまざまな3Dプリンターを導入していた京都産業大学では、夏場の湿度が高くてフィラメントが劣化するのを問題としていましたが、Creator4Sを導入されたことで、設置場所の温度や湿度に関わらず、安定した造形を実現しています。
Creator4Sは、高性能ながらも、同じスペックのモノと比較して、本体価格が100万円台まで抑えられています。京都産業大学では、価格の安さもCreator4S導入の決め手になったとのことです。
以下の記事は、京都産業大学にて、ダンゴムシ研究などにCreator4Sを活用している事例をご紹介しています。
<<ダンゴムシ研究に3Dプリンター「Creator4S」を活用|京都産業大学
<Creator4Sのスペック>
本体サイズ | 840mm x 675mm x 1000(1050)mm |
最大造形サイズ | 400mm x 350mm x 500mm |
造形精度 | ±0.2mm |
最大プラットフォーム温度 | 130℃ |
最大チャンバー温度 | 65℃ |
ノズル径 | 0.4mm(0.6mm/0.8mm) |
対応フィラメント | PLA、ABS、PETG、PC、PA、ASA、PBAT、TPC、TPE、PVA、HIPS、PA-CF、PETG-CF、PLA-CF、TPU |
フィラメントスプール容量 | 1kg+2kg |
保証 | 1年 |
本体価格(税込) | 100万円台(お見積り) |
高速かつ安定性に優れた「Guider3 Plus」
Guider3 Plusは、造形サイズが大きく、高速かつ安定性に優れた業務用3Dプリンターです。
最大造形サイズは、350×350×600mmのスペック。Z軸の高さはほとんどのプロトタイプモデルの印刷に適用できるほどの大きさを有しています。
X軸、Y軸のプリントヘッド駆動は、印刷中の振動が少なく、プリントヘッドの可動パーツの軽量化を実現。印刷速度は最高250mm/sに対応しています。
ノズルは最大320℃までの加熱に対応。従来の3Dプリンターでは造形が難しい、エンプラ素材の印刷ができます。対応できるフィラメントが多いことで、強度の高いモデルや柔軟性のあるモデルなど、用途に応じた対応が可能です。
本体背面には、1kgのフィラメントを密閉収納できるボックスを2個搭載。収納ボックスには温度計と湿度計を搭載し、フィラメント環境を簡単にチェックできます。ボックスにはシリカゲル乾燥剤を配置し、湿度20%以下の状態だと最大5日間保存できます。
<Guider3 Plusのスペック>
本体サイズ | 635mm x 590.5mm x 1060mm |
最大造形サイズ | 350mm x 350mm x 600mm |
造形精度 | ±0.15mm |
最大プラットフォーム温度 | 120℃ |
XY軸移動速度 | 10-250mm/s |
ノズル径 | 0.4mm(0.6mm/0.8mm) |
対応フィラメント | PLA、ABS、PETG、PC、PA、ASA、PC-ABS、PA-CF、PETG-CF、PLA-CF |
保証 | 1年 |
本体価格(税込) | (お見積り) |
無料3Dプリントサービスに関するよくある質問
最後に、無料3Dプリントサービスに関するよくある質問について回答します。
造形可能なサイズと素材が知りたい
FLASHFORGEの無料3Dプリントサービスの造形サイズについては、要相談となります。無料サンプル造形依頼のフォームにある「お問い合わせ内容」から、造形したいサイズをご相談ください。
無料3Dプリントサービスに対応した素材は以下の通りです。
- PLA,ABS,PETG,PC,PC-ABS,PA,PA6-CF,PETG-CF,PLA-CF
対応するフィラメントの特性を知りたい
無料3Dプリントサービスに対応したフィラメントの特性について知りたい方は、以下の記事にある「3Dプリンターで使える素材」を確認してみてください。
<<3Dプリンターで使える素材とは?種類と特徴を徹底解説します【対応表あり】
各素材について不明な点があれば、無料サンプル造形依頼のフォームからお問い合わせいただくことも可能です。
まとめ
FLASHFORGEでは、法人様限定で1回限り無料の3Dプリントサービスを実施しています。
当サービスに対応している造形可能な3Dプリンターは、「Creator4S」と「Guider3 Plus」の2機種です。どちらも業務用の熱溶解積層方式3Dプリンターで、仕上がりのよい造形を実現しています。
両機種ともに、従来の3Dプリンターでは扱いにくいエンプラ素材に対応しており、強度の高い造形や柔軟性に優れた造形が可能です。業務用3Dプリンターの導入を検討している方は、ぜひお気軽に当サービスをご利用ください。
「Creator4S」と「Guider3 Plus」の実機を確認したい方は、大阪と東京で開催しているショールームもご検討ください。ショールームのご予約および詳細については、以下のページからご確認いただけます。