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3Dプリンター
- 公開日:2022.5.31
- 更新日:2022.6.3
3Dプリンターによるルアーの作り方!おすすめの3Dプリンターまで紹介

近頃は3Dプリンターでオリジナルルアー作りを楽しむ方が増えてきました。自然と対峙するだけではなく、楽しむことこそ醍醐味である魚釣り。そのため、実用性と遊び心が感じられる世界で1つの釣り道具であるルアー作りを楽しむ方が増えてきたのです。
この記事では、3Dプリンターでオリジナルルアーを作る方法について解説します。3DCADや3Dプリンターを操作したことがない方もオリジナルルアーを作れるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
ページコンテンツ
ルアー作りが楽しめる3Dプリンター
まずは、3Dプリンターの特徴について簡単に説明します。
3Dプリンターとは
3Dプリンターとは、3DCADでモデリングしたデータ(STLデータ)を基にして、1枚ずつ層を積み重ねて造形物を製作する機械をいいます。
3Dプリンターには、さまざまな造形方式がありますが、オリジナルルアー製作用にはFFF(熱溶解積層法)方式の3Dプリンターがおすすめです。その理由は、安価な価格で購入ができて、夏場の高温にも強いABSの樹脂が使用できるためです。
3Dプリンターでルアーを作るメリット
3Dプリンターでオリジナルルアーを作れば、サイズ調整や形状調整が簡単に行えます。手で削り、サイズ調整や形状調整する場合は1から削り直さなければいけません。
しかし、3Dプリンターであれば、ルアーのデータを修正すれば調整が可能です。また、ルアーを紛失しても、3Dプリンターで複製できます。
3Dプリンターでルアーを作るデメリット
3Dプリンターで作ったルアーは、無垢材やインクジェットの市販製品と比較すると強度が落ちてしまいます。その理由は、3Dプリンターは樹脂を溶かして積層しているため、積層方向に力が加わると折れてしまうためです。
このデメリットは、設計や下地処理などの工夫で和らげることが可能です。
3Dプリンターでルアーを作るために必要な物
3Dプリンターでオリジナルルアーを作る前に事前準備をしましょう。ここでは、3Dプリンターでルアーを作るために必要な物をご紹介します。
3DCAD
3Dデータを作成するために3DCADを用意してください。
3DCADでおすすめのソフトが「Fusion360」です。Fusion360には以下のような機能があります。
【Fusion360の主な機能】
- モデリング:3Dモデルを作成する機能
- レンダリング:3Dモデルに基づいてラスターイメージを作成する機能
- 解析:物体の構造解析をして安全性を確認する機能
- アセンブリ:モデリングした部品を組み立てる機能
1年間ライセンス56,000円(税別)から利用できますが、従業員数10名以下で年間売上1000万未満の企業や個人による非商用目的であれば、無料で利用できることも大きな魅力となっています。
PC
PCは3DCADが起動できる高スペックのものを用意してください。3DCADが推奨するPCのスペックは定期的に変わるため注意してください。
3DCADソフトが推奨するPCスペックを調べてから、PCを購入するようにしましょう。例えば、Fusion360が推奨するPCスペックは「コチラ」で確認できます。
3Dプリンター
3Dデータを基に造形物を作るためには3Dプリンターが必要です。3Dプリンターには、さまざまな造形方式がありますが、オリジナルルアーを作りたい方は「FFF(熱溶解積層法)」を選んでください。
その理由は、FFF方式は安価な価格で購入ができて、ABSの樹脂を使用できるためです。
フィラメント
フィラメントとは、FFFの3Dプリンターの専用材料です。熱可塑性樹脂で加熱すると柔らかくなり、冷えると固まるという特性があります。FFFの3Dプリンターの開発が進み、オリジナルルアー作りにおすすめのABSやPLAなど、さまざまな種類のフィラメントが登場しています。
工具
3Dプリンターでオリジナルルアーを作る場合は、造形物にサポート材を付けることがあります。造形物が固まったら、後処理でサポート材を取り除いていかなければいけません。
そのため、サポート材を取り除くための工具を用意しておきましょう。下記のような工具があると、サポート材を取り除くことができます。
【工具】
- 精密ニッパー
- 精密ラジオペンチ
- 精密マイナスドライバー
- カッターナイフ
- ピンセット
3Dプリンターでルアーを作る方法
3Dプリンターでルアーを作る方法は以下の通りです。
- 3DCADでルアーをモデリングする
- スライサーソフトで3Dプリント用データに変換する
- 3Dプリンターでルアーを造形する
- ルアーに付いているサポート材を取り除く
- ルアーを組み立てる
それぞれの工程について詳しく解説します。
3DCADでルアーをモデリングする
最初に3DCADでオリジナルのルアーをモデリングしていきます。手順は3つで、初歩的な3DCADの操作方法を覚えていれば、誰でも簡単に作成できます。
【ルアーのモデリングの手順】
- ルアーの形をつくる
- ルアーの中を空にする
- ルアーの部品を付ける

3DCADの操作の経験がなくてソフトの操作が難しい場合は、ダウンロードサイトから3Dデータをダウンロードする方法をおすすめします。ルアーの3Dデータは「MakerBot Thingiverse」でダウンロードできます。
その他のダウンロードサイトの詳細について知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
<<【参考記事】3Dプリンターの設計図がダウンロードできる!おすすめサービス7選
スライサーソフトで3Dプリンター用データに変換する
3DCADでモデリングした3Dデータは、3Dプリンター用データ(STL形式)に変換する必要があります。
【3Dプリンター用データへの変換方法】
- メニューから「ファイル」を選び「保存」を選択する
- 保存する場所を選択する
- ファイルの種類から「STL」を選択する
- ファイル名を入力して「OK」を押す
3Dプリンターでルアーを造形する
3Dプリンターにデータを読みこませて、ルアーを造形していきます。3Dプリンターでオリジナルルアーをプリントする場合は、空中に浮く部分を極力なくしてください。その理由は、空中に浮く部分にはサポート材が付き、造形後に後処理で取り除かなければいけないためです。
ルアーに付いているサポート材を取り除く
オリジナルルアーがプリントされたら、3Dプリンターの台から取り出します。ルアーの形状や印刷方向によっては、ルアーにサポート材が付いているため取り除いてください。
サポート材を取り除いたら、ヤスリなどを使用して磨くとキレイな形状に仕上がります。
ルアーを組み立てる
オリジナルルアーのボディと部品を取り付けたら、お風呂場や洗面台などで問題なく使用できそうかを確認してください。ルアーが水中を上手く泳いだら、下地をコーティングして装飾や塗装をしていきます。
ルアーを作る場合におすすめの3Dプリンター「Adventurer3」

オリジナルルアー作りにおすすめの3Dプリンターが、FLASHFORGEのAdbenturer3(アドベンチャー3)です。
コンパクトな形状で設置場所のスペースに困りません。また、2.8インチの日本語タッチパネルのため誰でも簡単に操作ができます。
フィラメントを加熱するまでの時間は50秒、造形中にフィラメント切れになっても一時停止して継ぎ足しができることも魅力の一つです。
プリント最大サイズが150 x 150 x 150mmで、問題なくオリジナルルアーが造形できます。
操作性に優れながらも、販売価格は53,900円(税込)とリーズナブルなため、初めて3Dプリンターを購入する方からよく選ばれています。
モデル名 | Adventurer3 |
プリント方式 | FFF(熱溶解積層法) |
プリント方式 | シングルヘッドプリンティング |
プリント最大サイズ | 150 x 150 x 150mm |
積層ピッチ | 0.05mm~0.4mm |
本体サイズ | 388 × 340 × 405mm |
プリント速度 | 10-100mm/s |
本体操作方式 | Wi-Fi接続、USBメモリ |
プラットフォーム | 曲がるホットプレート(100度まで加熱可能) |
フィラメント | PLA、ABSなど |
保証 | 2年 |
3Dプリンターでルアーを作る場合によくある質問
最後に3Dプリンターでオリジナルルアーを作る場合によくある質問をご紹介します。
ルアー1個当たりの製作料金はどれぐらいになりますか?
オリジナルルアーを作る場合に使用するABSやPLAのフィラメントは、当社では500gで2,750円で販売しています。これを計算すると1g当たり5.5円です。そのため、一般的なルアーの重量は10gほどなので、55円程度で作ることができます。
ちなみに、オリジナルルアー作りにおすすめのフィラメントは「ABS」です。その中でも、オリジナルルアー作りによく用いられているフィラメントはこちらの「ABSフィラメント」です。ぜひ、ご検討下さい。
3Dプリンターによるルアー作りを体験できませんか?
3Dプリンターの購入を迷っていたり、オリジナルルアー作りに不安を感じたりする方はワークショップで体験してみましょう。ワークショップであれば「3DCADのモデリングの仕方」「3Dプリンターの操作方法」「ルアーの組み立て方」「ルアーの塗装方法」まで教えてもらえます。
ワークショップの参加費用は約1万円ですが、3Dプリンターを購入する前に体験できるため、機器の購入を検討している方は参加してみることをおすすめします。
ルアー1個当たりの製作時間はどれぐらいになりますか?
一般的なルアーであれば、1時間程度で製作できます。3Dプリンターであれば、元データを改良できることです。バージョンアップしたルアーが短時間でプリントできることも大きな魅力です。
まとめ
3Dプリンターでオリジナルルアーを作れば、世界で1つだけの釣り道具で趣味を存分に楽しめます。また、釣りの途中にルアーを紛失してしまっても、再び作ることができて、設計図を改良してバージョンアップすることも可能です。
この記事では、3Dプリンターでオリジナルルアーを作る方法をご紹介しました。趣味である釣りを楽しむために、3Dプリンターでオリジナルルアーを作ってみてくださいね。