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3Dプリンター
- 公開日:2018.7.27
- 更新日:2023.2.7
3Dプリンターで作れるものとは?|有名なものから意外なものまでご紹介
精密な造形物を短時間で作り出すことができるため、3Dプリンターを購入するお客様が増えています。
矢野経済研究所の調査報告書「3Dプリンタ世界市場規模推移と予測」でも3Dプリンターの出荷台数が緩やかに伸びていることが分かります。
とても身近な存在になった3Dプリンターですが、どのような作品が作れるのでしょうか?モノづくりを楽しむヒントが欲しいという方向けに、3Dプリンターの作品事例をご紹介します。
ページコンテンツ
3Dプリンターで作成できるもの
3Dプリンターを活用すれば色々なモノづくりが楽しめます。ここでは、3Dプリンターの作品事例をご紹介します。
フィギュア
3Dプリンターを活用したフィギュア制作サービスを提供している企業も増えてきました。フィギュア制作サービスは結婚式のウェルカムドールやイベントの記念品で需要があります。
また、自宅で飾るフィギュアを作成(複製)する人もいます。フィギュアを複製して、さまざまなカラーに塗装すればペアフィギュアを作ることも可能です。
FLASHFORGEは、北京冬季オリンピックの正式マスコット「ビンドゥンドゥン」のフィギュアを作成しました。3Dプリンターでフィギュアを作成することでコストが抑えられました。
こちらは、シロクマ親子のフィギュアです。こちらのシロクマはダウンロードサイト「Thingiverse」からデータを取得しているため、誰でも簡単に作れます。
フィギュアの作り方を知りたい方はコチラの記事を参考にしてみてください。
関連記事:『3Dプリンターのフィギュア制作に必要なデータの作り方は?おすすめ機器も紹介』
ゲーム
3Dプリンターでボードゲームを作成することもできます。ダウンロードサイト『Thingiverse』には、トランプカードやサイコロをはじめ、オセロなどのボードゲームなどのデータがあります。親子や友人で何をして遊ぶかを決めて、必要な道具を作成できるため便利です。
FLASHFORGEはチェスと駒を3Dプリンターで作成しました。
キーホルダー
3Dプリンターで作成したオブジェクトに、チェーンを付ければキーホルダーが簡単に作成できます。ちなみに、こちらのフィラメントは「Thingiverse」でダウンロードしています。
販売すると違法になりますが、好きなアニメキャラを出力すれば世界でたった1つのオリジナルキーホルダーが作成できます。
スマホケース
3Dプリンターを活用すれば、オリジナルスマホケースが簡単に作成できます。オリジナルデザインにできるため、ロゴマークを付けたり型抜きにして柄を付けたりすることも可能です。
また、一般的な製造方法では作成できない立体的なキャラをスマホケースに付けられます。FLASHFORGEは立体的なゴリラのキュギュアをスマホケースに付けてみました。立体的なキャラが印象的なスマホケースを作成したい場合は、下記のYouTubeを参考にしてみてください。
関連記事:『3Dプリンターでスマホケースを作る方法!ユニークなアイデアを紹介』
参考動画:『TPUフィラメントでiPhoneケース作ってみた』
ルアー
3Dプリンターでルアーを簡単に作成できます。サイズや形状、デザインを調整すればオリジナルルアーの完成です。釣りの途中でルアーがなくなってしまう場合もありますが、その都度、ルアーを購入すると費用面で大変です。このような悩みは3Dプリンターでルアーを作成して解決しましょう。
ルアーの3Dデータはダウンロードサイト「Thingiverse」で公開されているため、ダウンロードすれば誰でも簡単にルアーが作成できます。
ルアーの作り方を知りたい方はコチラの記事を参考にしてみてください。
関連記事:『3Dプリンターによるルアーの作り方!おすすめの3Dプリンターまで紹介』
ホルダー
3Dプリンターのモノづくりの良さは、自分で設計したものが形にできることです。生活する上でピッタリサイズの収納ケースが欲しいと思うこともありますが、そのような要望も3Dプリンターがあれば叶えられます。
FLASHFORGEは、サンドペーパーを固定できるホルダーを作りました。
マグネット
3Dプリンターはぷっくりとした3D形状の造形物が作成できることが魅力です。好きなキャラクターの造形物を作成して、裏にマグネットを取り付ければオリジナルマグネットになります。FLASHFORGEは、ロゴマークのマグネットを作成してみました。
照明器具
3Dプリンターを使用すれば簡単にオリジナル照明器具を作成できます。オリジナル照明器具を作成するのが難しく感じられる方は多いですが、FlashPrintのスライスソフトを利用すれば3DCADソフトを使用せずにオリジナル照明器具が作成できます。
FlashPrintのスライスソフトを使用したオリジナル照明器具の作成方法に興味がある方は、下記のYouTube動画を参考にしてみてください。
関連記事:『【3Dプリンター】オリジナルのランプシェードを作ってみた!』
参考動画:『【3Dプリンター】スライサー内で簡単に作れる!ランプシェード作ってみた!』
試作品
商品化を検討する際の試作品づくりで3Dプリンターを利用する企業が増えてきました。3Dプリンターで試作品を作成すれば、デザインや構造を確認できます。
射出成形(金型を用いた成型法)で試作品を作成する場合は簡易金型を用いることが大半です。そのため、試作品に簡易金型を作るコストがかかってしまいます。
しかし、3Dプリンターで試作品を作成すれば、簡易金型がなくても試作品が作成できるため、コストが削減できます。
試作品の作り方を知りたい方はコチラの記事を参考にしてみてください。
関連記事:『3Dプリンターで試作!自社への導入や代行サービスのメリットも紹介』
医療器具
心臓や腎臓など臓器や人体模型を3Dプリンターで作成して、手術前の打ち合わせに使用する医療機関も増えてきました。
3Dプリンターの造形精度は上がってきたため、精密な臓器や人体模型のモデルの作成が可能です。また3Dプリンターで義手や義足を作成する動きも出てきました。
医療器具の作り方を知りたい方はコチラの記事を参考にしてみてください。
関連記事:『医療分野における3Dプリンターの活用例について解説』
建築模型
住宅会社ではお施主様(依頼主)に建物の空間をイメージしてもらうために、建築模型を作成する場合があります。一般的な方法で建築模型を作成する場合、2~3日程度の時間がかかりますが、3Dプリンターを活用すれば効率化できて、従業員は通常業務に集中できます。
また、3Dプリンターで建築模型を作成する場合は3Dデータを参考にするため、変更箇所が反映されていなかった等のミスが防止できることも3Dプリンターの魅力です。複雑な形状の建築模型づくりの簡略化やコンペ競争力向上を目的に、住宅会社で3Dプリンターが利用され始めています。
建築模型の作り方を知りたい方はコチラの記事を参考にしてみてください。
関連記事:『建築模型の作り方とは?3Dプリンターで建築模型を作る方法まで解説!』
鉄道模型
3Dプリンターを活用すれば、鉄道模型のオリジナルパーツが作成できます。鉄道模型をはじめ、信号機や柵などの情景パーツ、鉄橋などの構造パーツなども作成が可能です。
また、憧れの鉄道模型でも10万円以上の価格が高くて手が出せない商品もあるでしょう。このような場合は、3Dプリンターを活用して鉄道模型を作成すればコストが抑えられます。鉄道模型は大人も子供も一緒になって楽しめます。
鉄道模型の作り方を知りたい方はコチラの記事を参考にしてみてください。
関連記事:『3Dプリンターで鉄道模型を作る方法!おすすめの機種まで紹介』
アクセサリー
光造形3Dプリンターであれば、ネックレスやリング、イヤーカーフなどのアクセサリーが作成できます。光造形3Dプリンターの価格が安くなってきたことから、アクセサリーづくりを楽しみたい方や、オーダージュエリー制作会社で3Dプリンターが使用され始めてきました。
オーダーメイドのジュエリーは打ち合わせを繰り返して、お客様の希望を叶えていきます。試作品の途中でお客様の希望のデザインとイメージが異なることもあるでしょう。このような場合、試作品を何度も作成すると手間がかかりますが、3Dプリンターであれば負担を軽減できます。
関連記事:『3Dプリンターでジュエリーを作る方法!製作事例から機種まで紹介』
モノづくり初心者におすすめの3Dプリンター「Adventurer3」
3Dプリンターの作品を見て、3Dプリンティング技術のモノづくりに挑戦してみたいと思った方もいるでしょう。そのような方には、エントリータイプの3Dプリンター「Adventurer3」がおすすめです。
税込49,500円とリーズナブルな価格でありながら、機能性が備わっています。ここでは、Adventurer3の魅力をご紹介します。
コンパクトで軽量
Adventurer3は、FLASHFROGE社が販売している3Dプリンターの中でもコンパクトです。本体サイズは340mm×380mm×405mmのため、設置場所に困りません。
また、本体重量は9kgと軽量化しているため持ち運びができます。
ご家庭で使用する際にはテーブルに出して、使用しないときは収納しておくなど気軽に取り扱えることが魅力となっています。
エントリーモデルで操作しやすい
Adventurer3は、3Dプリンター初心者の方が気軽に楽しめるように機能性にこだわりました。
- フィラメント検出:造形中にフィラメント切れが発生しても継ぎ足しができる
- 取り出し可能ノズル:ワンプッシュでノズルを取り外して掃除ができる
- タッチパネル:2.8インチの日本語タッチパネル
- 遠隔カメラ:プリントの様子をPC上で確認できる
- ホットエンド:加熱するまで50秒
そのため、誰でも気軽に操作ができます。
稼働音45㏈の静音モデル
Adventurer3は稼働音が気にならない45fdB静音モデルを実現しました。45dBとは日常生活で「静か」だと感じる音です。日常会話の騒音値は50dBと言われています。
この結果から分かるように、音を気にせずにモノづくりが楽しめます。3Dプリンタ-の稼働音が気になる方も安心してご利用して頂けるモデルです。
FAQなどサポート体制が充実している
adventurer3は、3Dプリンター初心者向けの装置のため誰でも簡単に操作できます。しかし、極めて稀に以下のような質問を頂きます。
- フィラメントを出す際にコツコツとした異音がする
- ノズルの温度が上がらない
- ファームウェアの更新方法がわからない
お客様から頂く質問内容はFAQに更新しています。また、FAQを見ても分からない場合は当社に質問して頂ければ回答、対応させて頂きますのでご安心ください。
3Dプリンターで造形物を作成する場合によくある質問
最後に3Dプリンターで造形物を作成する場合によくある質問をご紹介します。
Q.3Dプリンターの造形方式は何を選べば良いですか?
造形方式は造形したい物や操作する人のスキルで選ぶようにしましょう。3Dプリンターの代表的な造形方式には熱溶解積層方式と光造形方式があります。
熱溶解積層方式は、加熱されたノズルの中で材料を溶かして吐出しながら材料を層上に積み上げる方式です。他の造形方式と比較して取り扱いやすいため、3Dプリンター初心者におすすめです。
光造形方式は、プラットフォームに液体の樹脂を浸して、樹脂部分に紫外線を当てて硬化させて層を作っていきます。液体樹脂を使用しているため高精度な造形が可能です。そのため、フィギュアやアクセサリーなど細かな造形物を作成したい方におすすめです。
Q.3Dプリンターのフィラメント種類を教えてください
3Dプリンターに用いられるフィラメントは大きく7種類に分類できます。
- プラスチック
- レジン
- ゴム
- ナイロン
- 石膏
- 木材
- 金属
各フィラメントによって特徴は異なるため、作成したい造形物に合ったものを選ぶようにしましょう。
種類別のフィラメントの特徴について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
関連記事:『3Dプリンターで使用されるフィラメントの特徴と用途を徹底解説』
まとめ
3Dプリンターを利用すれば、さまざまな作品が作成できます。そのため、個人や法人問わずに様々なお客様が3Dプリンターを活用し始めています。この記事を参考にしながら、ぜひ3Dプリンティング技術によるモノづくりを楽しんでみてください。
また、3Dプリンターの購入を検討し始めている方は、ぜひFLASHFORFEの大阪、東京のショールームまで遊びにきてください。